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Guitar room & Music world

お気楽なギターの話とetc.

私の考えるロック・バンドの歴史とその背景②

①からの続きです。

60年代にそのスタイルを確立してきた、数々のロックバンド。彼らに共通していたのは自分たちのバンドの音にアイデンティティーを持たせていたと書きました。その結果がハード・ロックやサザン・ロックやプログレッシブ・ロックそしてビート・ロックの流れを引き継ぎ続けたストーンズなど・・・独自のサウンドで勝負していました。その結果がもはやロックバンドのスタイルがジャンル分けされる事を引き起こします。悲劇的な感じもまぬがれませんね。

リスナー側にもその影響が顕著に現れてしまいます。プログレに至ってはLPの片面で1曲なんて云う世界観で、難解な曲を好むリスナーはそれ以外のスタイルを否定し始めます。パープルかツェッペリンっかなんて論争はよく聞いた話題でした。イギリス人のクラプトンがアメリカ人のデュアン・オールマンの持つアメリカンなブルース・フィールに劣等感を持っていたのも事実でした。

まだ日本にも入ってくる情報は今の時代の比ではなくて、ブリジストン系会社の御曹司のドクター・シーゲル事、成毛滋さんがイギリスへ行って見聞きしてきた情報が、噂となって拡散していました。「ベックはピッキングの際にピックガードに手は触れない・・・」なんて話は小学生の私にも入って来た情報です。

70年代に入ると60年代に創刊された「ミュージック・ライフ」を筆頭に、数々の音楽雑誌が創刊を始めます。「ミュージック・ライフ」はなんと!編集長女性の星加ルミ子さんでした。ビートルズとの距離の近い事で有名でしたね。私も読んではいました。その結果、70年代は女性のロックへの参戦が始まります。当初は主にリスナーとしてです。

男の音楽の象徴だったロックを女性が聴く事になるわけです。その弊害を一番受けてしまうのが、70年代デビューのロックバンドでした。女性にはキング・クリムゾンやELPの「タルカス」は聴く音ではないと思います。そこで売れれば勝ち的なバンドがデビューしてしまいます。筆頭はベイ・シティ・ローラーズです。

イギリスのバンドは特に女性をターゲットにコスチュームや、ルックスで売り出すバンドが特に多かったと思います。スゥイート・ジグソーなんかも、もはやロックバンドとは言えないバンドでした。あのクイーンですら日本でしか売れない、女性人気のバンドでしたから・・・ボヘミアン・ラプソディーがフレディー・マーキュリーの死後再認識されて過大評価されてしまいます。確かにギターのサウンドは素晴らしいバンドではありましたが。その傾向はエアロスミスも当てはまる事例です。ミュージック・ライフ誌の功罪は、この二つのバンドに対して過大な評価を与えた事だと思います。

個人的にはレッドツェッペリンのジョン・ボーナムの死が、大きくロックの流れを変えます。それとクラプトンのドラッグの療養期間も関係あるはずです。レッドツェッペリンの解散がUKロックの一旦停止を確定させたと私は思います。孤高のギタリストであったジェフベックは、もはやBBAの時期からロックには見切りを付けています。新しい音を求めてマックス・ミドルトンらとのセッションに明け暮れてしまいます。

既に70年代に入ると新たにデビューしようとする、ロックバンドはジャンルの隙間を埋める方法しか選択肢が残されていませんでした。ギリギリ60年代デビュー組のドゥービー・ブラザーズをプロデュースしたテッド・テンプルマンの手腕は、70年代に開花します。彼の作り上げた「ウエスト・コースト・ロック」です。それが先々のLA のロックを押し上げるヴァン・ヘイレンの衝撃デビューに直結するのです。

悲劇的な70年代のロックバンドとは、こうした背景があったからだと思います。70年デビュー組で成功を収めたロックバンドとはLAで活動していたバンドばかりなのです。今回はジミヘンとジャニスの死は背景として影響は確かにありましたが、ロックバンドと私個人は認識していませんので。続きはパート③で書きます。

  1. 2018/07/11(水) 13:01:51|
  2. 音楽の話
  3. | コメント:2
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コメント

ロックバンドの悲劇

クロスオーバー、フュージョンへ行ってしまった自分が言うのは門外漢かつ自分勝手すぎる意見ですが、パンクとテクノがハードロックをダメにしたと思っています。

その洗礼(?)を受けた中から、LAメタルやヘビメタも出てきたのでしょうが、MTV全盛ともあいまって、ハードロックよりはベストヒットUSA的な感じ、極論すれば歌謡曲がロックを取り入れたサウンドという印象です。

もちろん、それぞれのサウンドは好きで、レコードも買えば楽譜も集めましたが、この歳になると、昔は良かったなあの自分です。(LAメタルとかも十分昔ですが)

グリコのおまけならぬ、グレコのおまけの成毛茂の教則本の影響は大きくて、みんなエイトビートピッキングをまずは覚えたし、ピックガードの件も同様で、そのせいでブリッジミュートができず雑音だらけの癖がついた気もします。
  1. 2018/07/14(土) 12:21:31 |
  2. URL |
  3. ギターマジシャン #-
  4. [ 編集 ]

ギターマジシャンさん

いつもコメントありがとうございます。

成毛滋さんの教則ビデオありましたね。私は持っていなくて人のを借りた覚えがありますね。
その後はギターをお辞めになって、キース・エマーソンみたいな事していましたね。
ロンドン行きは御曹司ならではですよね。確か鳩山家とは縁故関係にあったと記憶しています。

MTVの急速な普及で音以外で音楽に評価が下された事・・・良いのか悪いのか?未だに疑問です。
LAメタルはもはや音楽性が低くて、聴きませんでした。

  1. 2018/07/14(土) 13:16:48 |
  2. URL |
  3. kamiyo.m #-
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千葉市在住のギター弾き

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