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Guitar room & Music world

お気楽なギターの話とetc.

完璧なシャッフル

何年か前に見つけたライブ動画です。曲はイエロー・ジャケッツのアルバムに収められている、キーボードのラッセル・フェランテ作曲の「Revelation」日本語訳なら「啓示」ですかね。。。ちなみにキーボードのネクタイを締めている方がラッセル・フェランテです。

イエロー・ジャケッツ自体は何度もメンバーチェンジを繰り返すバンドですが、結成当時はロベン・フォードとラッセル・フェランテそしてサウスポー・ベーシストのジミー・ハスリップが中心になっていました。私はファースト・アルバムはリアルタイムで聴いてテクニカルなフュージョンバンドでビックリした方です。ベースのジミー・ハスリップを中心とした編成のバンドでオリジナル・メンバーでずっと在籍しているのは彼だけだと思います。ジミー・ハスリップはサウスポーですが弦はスタンダードな右利き用でプレイしているのが驚きですね。よく弾けるもんだと感心します。

動画は年代的にはロベン・フォードがフェンダーの謎のギター「エスプリ」を弾いているので85年以降だと思います。その時点でロベンはバンドからは脱退していたハズです。私の記憶では当初はフェンダー・ジャパン(当時はフジゲン製)が作ったギターだと思います。最終的にはフェンダー・カスタムショップのベイカーが独立してベイカー・ギターとして売られていました。

「エスプリ」についてはこちらを参考にして見て下さい。
http://guitarmaniacs.hatenablog.com/entry/2015/01/10/172127

どこのライブかは分かりませんが、とにかくメンツが凄い。年代的に考えて「24丁目バンド」は既に解散していた時期だと思いますが、ベースはウィル・リーでピーター・アースキンの後釜でウェザー・リポートに加入したパーカッションとドラムのどっちが本業か分からない不思議なドラマーのアレックス・アッカーニャのリズム隊です。そこにイエロージャケッツ脱退後のロベン・フォードとラッセル・フェランテが参加しています。サックスともう一人のキーボードの方は顔を見ても名前が分かりません。

聴いて欲しいのは4つ打ちの当たり前のシャッフルのグルーブ感です。ちょとマネの出来ないシャッフルのノリです。このノリがシャフルだと言い切っても良いかも知れません。元々がルーズなイメージの付きまとうビートですが・・・それは昔の歴史的な背景があって3連の解釈が黒人のブルースが発祥の時と現代は違うサウンドに変化しています。ブルースを演奏する方にには申し訳ないですが、時代と共に変化して来たのは仕方がないと思います。別の見方をすればブルーズ、特に黒人ミュージシャンのシャッフルはマネの出来ないノリなのかも知れません。

私が凄いと思うのはとにかくベースのウィル・リーのノリですね。ドラムは基本的なシンプル極みないビートですが、ギターソロに入ってからのベースのグルーブ・・・ハンパないですね。「エスプリ」を弾いている時点でロベンは既にフュージョンからブルースへの転換期なはずですし、そのロベンのブルース魂に火をつけた感じのグルーブです。

ベースの的確な3連のノリはバンド全体のグルーブを確実に前・前に乗せています。この感覚は一緒に演奏すると分かりやすいです。前に向かうビートは言葉で説明したりでは中々伝わりにくいです。この動画の音を肌で感じる事が大切だと思います。一番は一緒にプレイする事です。よく言われる「Rolling」とか「Keep a roll」は回転する感じだと・・・若い時に相当上手いドラマーから教わりました。円を回転する感覚です。回転するリズムキープは止まりどころがないです。それはシャッフルのノリに限らず全てのビートに当てハマります。前へ前へ円を描く感覚は身に付けて損はないと思います。

一時期は「24丁目バンド」のドラマーのスティーブ・ジョーダンの叩くシャッフル・ビートが世間で話題で、同じNYの大先輩ドラマーで名前も同じスティーブ・ガッドよりシャッフルは良いと言われていました。名盤「ナイトフライト」でノリにはうるさいドナルド・フェイゲンのご指名でLAまでシャッフル曲、一曲の為に出向いたくらいです。確か「This is Groove」と云う題名の教則ビデオも出していました。

そのバンドにいたウィル・リーのシャッフルも凄いです。個人的にはこのバンドのシャッフルは完璧だと思います。一言で「ノリ」と言うのは簡単ですが、演奏でそれを人に感じさせるのは簡単ではありません。ロベン・フォードの弾き方もグルーブしています。音の切り方でリズムを取る感覚。この感覚もギタリストは是非聴いて頂きたいです。ワンフレーズもマッタリとしたフレーズは出て来ません。参考になる弾き方だと思います。得意のコンディミの下降フレーズも連発しています。

グルーブは練習です。私もこの手のグルーブは相当に練習はしましたが、このメンバーのグルーブは遥かに上のレベルです。完璧だと思います。

  1. 2018/06/02(土) 06:37:53|
  2. ギター練習
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

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イエロージャケッツは、ロベン「ギターに愛を」のバックバンドから派生したのに、ロベンのアルバムがブルーステイストでルーズな感じさえするところ、カッチリとしたテクニカルで、時に無機質に感じる演奏でびっくしましたし、ロベンはゲスト参加だと知って、さらに驚きました。 イエロージャケッツが、ロベンやカールトンと共演したワーナーオールスターズのモントルーライブはすごく好きでしたが、イエロージャケッツはマリブの旋風は、ギターが目立たないので、あまり聴かず、さらにロベンと離れてからは、まったく聴いていないです。(ファーストはCDでも買い直したくらい好きです) 24丁目バンドは、ブレッカーのウィル・リーに、デビッド・マシューズ「砂の惑星」で、リードギターを担当していたハイラム・ブロック、アリスタオールスターズでマイク・マイニエリらのバックを見事につとめたスティーブ・ジョーダンが結成したので、アドリブ大会のフュージョンを期待していたら、歌ものファンクで、これまたびっくりしました。 アレックスはリトナーのフレンドシップで知り、ハービー・メイソン、スティーブガッドに続く若手かと思ったら、ウェザーリポートにいたベテランと知って、またまたびっくりでした。 自分の想像の域を超えることばかりだった、クロスオーバー黎明期ですが、自分が単に知らな過ぎたのかもしれません。 グルーブの記事に関係ない昔話ばかり延々と書いて、失礼しましたが、このシャッフルのノリは、日本人には無理でしょうと、開き直りたくなります。(単に自分が民謡ノリのリズム音痴なだけですが・・・)
  1. 2018/06/02(土) 19:37:00 |
  2. URL |
  3. ギターマジシャン #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

いつもコメントありがとうございます。 何とか元のブログの雰囲気のプレーヤー目線の記事を書こうかと思います。 「好きな曲」シリーズはそれはそれとして楽しかったですけれど・・・・ 理論関係やギターの効果的な練習そして何より、この先にミュージシャン・ギタリストを目指す人へ少しでも参考になる記事が書きたいので。 私生活も落ち着きまして、今では快適一人暮らしをエンジョイしていますね。何の制約もなく深夜にでも書けるのは、災い転じて福・・・ですかね。 これからもよろしくお願いします。
  1. 2018/06/02(土) 20:17:00 |
  2. URL |
  3. kamiyo.m #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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